サトエリ=佐藤江梨子のカオロジィ(その2)
2004年から2005年にかけての映画界では、「日本のコミック、アニメ、特撮番組のリメイク」が一大トレンド。内外あわせると「デビルマン」「鉄人28号」(以上は国産)「鉄腕アトム」「子連れ狼」「新世紀エヴァンゲリオン」(ハリウッドで製作中らしい)など、とにかくこの分野の新作情報にはこと欠かない今日このごろである。
そのトレンドの先取り的タイミングで登場した紀里谷和明(宇多田ヒカルの夫)初監督作品「CASSHERN(キャシャーン)」は、上映期間が延長されたほどの大入り。ただし観客の感想としては「斬新な映像は一見の価値があるけれど、話はちょっとわかりにくい」みたいな「物足りなさ感」が残ったヒトも多いようだ。